Surface Duo 本体は、読書専用端末の最高傑作
2023年3月に海外出張中の知人が買った事を知り、アメリカのAmazon.comから直接購入した、Surface Duo。
日本で買うと新品は転売価格になっていますが、当時購入した際は、約52,500円でした。
費用は、本体 USD 324.82 / 送料 USD 28.95 の計 USD 353.77。
それに輸入消費税と合わせて、USD 389.15。
日本円で、約52,500円でした。
使用するときは、iPad mini程度の画面サイズになるのに、折り畳みできて、携帯性もよく、所有欲を満たしてくれたため、いろんなカスタマイズをして使っていました。
SopiGuard ステッカー Surface Duo Phone エッジツーエッジ 精密ビニールスキンラップ (ハニーコムブラック)
【耐熱性アップ】Magsafe用 リング 磁気増強 メタルリング Magsafe対応 ケース DIY リング (2+2枚入り)
読書専用端末として半年ほど、Microsoftから提供されているAndroid 12Lのまま利用続けていましたが、以下の点が不満で、Google Pixel Foldが欲しなっていました。
画面回転が思うように効かない
こちらは、ローテーションコントロールProをインストールすることで解決。
Microsoft Launcherが使いにくい
代替になりそうなLauncherがないか幾つか試しましたがしっくりこなくて、Nova Launcherは起動できず、そのまま使ってました。
アプリの挙動がスマホ2画面として動作
どのアプリもそうなんですが、全画面指定しないと全画面で動いてくれない。
2画面ディスプレイの中央に非表示エリアがある
まぁ、これは製品の仕様なので、半分ぐらいは諦めてましたが、Kindleアプリで小説を読むと表示されないエリアがあるため、片画面で使わないと読みづらくなる。
タッチ操作時に反応がおかしい
ファームの完成度が低いのか理由は分かりませんが、いまいち操作感が良くない。
Google Pixel Foldのデモ機をさわってみて
大型の家電量販店でGoogle Pixel Foldのデモ機をさわる機会があり、実際にいろいろ操作してみました。
利用中のアプリをメインディスプレイとサブディスプレイとでスムーズに切り替えられるところや、メインディスプレイでの2つのアプリの同時利用やタスク切り替えなど、Android 13ベースのタブレット向けに設計されたUIがよく出来ていて非常に使いやすく、折り畳みができる点や画面比率から思わず欲しくなったぐらいです。
Googel Pixel Foldの様な使用感を求めて
Google Pixel Foldの様な使用感と言われる、Surface Duo向けのカスタムROMでAndroid 13ベースのPixel Experience GSIがXDAで公開されていました。
[A13] Pixel Experience GSI for Surface Duo
と言うことで、カスタムROMをインストールすることにしました。
インストール手順
ADB環境構築については、いろんな所で公開されているので、こちらは省きます。
また、XDAの記事にインストール方法が記載されていますが、実施前にそちらも良く読んでください。
用意するもの
X(Twitter)でThaiをフォローし、最新版のROMをダウンロードし、解凍します。
※記事制作時点での最新ROMのポストです。
August Pixel Experience update today. No significant changes as I have been really busy with work.
On Duo 2 you can now do 1 more flip before touch stops working 😂 Open the device up to dual screen after a flip to avoid this problem until I figure it outhttps://t.co/2dRMZ6JDIK pic.twitter.com/OfY86DI8yf— Thai Nguyen 💻 (@nqtspinner) August 14, 2023
解凍したファイルは、分かりやすくsystem.imgと変更します。
作業手順
- 開発者向けオプションを有効化にする。
- 開発者向けオプションのOEMロック解除とUSBデバッグを有効化する。
- fastbootコマンドでブートローダーをアンロックする為、下記コマンドを入力します。
※ブートローダーのアンロックとロックを行うと、Androidは強制的に初期化されます。adb reboot bootloader
再起動後、
fastboot flashing unlock
と入力します。
- Bootloader Unlockに関する画面が表示されるので、Unlock the bootloaderを選択して決定する。
- 初期化されているので、開発者向けオプションを再度有効化し、OEMロック解除とUSBデバッグを再度有効化する。
- fastbootで再起動する為、下記コマンドを入力します。
adb reboot bootloader
再起動後、
fastboot reboot fastboot
と入力します。
- パーティションを作り直します。
※私の環境では、これを実施しないと起動できませんでした。- パーティション削除
fastboot delete-logical-partition system fastboot delete-logical-partition system_ext fastboot delete-logical-partition product fastboot delete-logical-partition system_a fastboot delete-logical-partition system_b
- パーティション作成
fastboot create-logical-partition system 0 fastboot create-logical-partition system_ext 0 fastboot create-logical-partition product 0 fastboot create-logical-partition system_a 0 fastboot create-logical-partition system_b 0
- パーティション削除
- system.imgをフラッシュする。
fastboot flash system system.img
- フラッシュ後、再起動する。
fastboot reboot
無事、起動が確認できたら終了です。
再度ブートローダーをロックする方法(今回は実施していません)
- 開発者向けオプションを再度有効化し、OEMロック解除とUSBデバッグを再度有効化する。
- fastbootコマンドでブートローダーをアンロックする為、下記コマンドを入力します。
※ブートローダーのアンロックとロックを行うと、Androidは強制的に初期化されます。adb reboot bootloader
再起動後、
fastboot flashing lock
と入力します。
- Bootloader Unlockに関する画面が表示されるので、Lock the bootloaderを選択して決定する。
再起動後、2画面表示時の非表示エリアを解消する
- 設定にある、Phh Treble SettingsのSurface Duo featuresを選択する。
- Disable Hinge Gapの設定を有効化し、再度再起動する。
これで非表示エリアが無くなり、Kindleでも小説を見開きで快適に読めるようになります。
Android 13になっても、電子書籍アプリによっては、全画面表示が縦向け表示しようとするので、ローテーションコントロールProをインストールして一部のアプリを制御しています。
注意点
OTAアップデート機能が提供されていますが、こちらを適用すると、Surface Duo向けの一部設定が無効化されたので、アップデートする際はくれぐれもご注意を。
最後に
Pixel Experience GSIを入れた事で、何気にジェスチャー操作が、Pixelと同じ動作になって、ストレス軽減しました。
Microsoftも工夫していたんだとは思いますが、わずかな違いがイラッとするんですよね。
そして、指紋認証だけで無く、顔認証にも対応したので、本を読むときに、Surface Duoを開いたらすぐに画面が表示されるのも、何気に便利になりました。